She Kelly

かつて理想を描いてた頃
どうして居場所を失くしてしまった
咽ぶ自分を隠したいから
人目を気にして裏を歩く

なんでいつもの景色なのに
こうも違って見えるのだろう
僅か残った希望の中で
強く叫ぶものを疑いはしない

耐えられないから この心
黒ずんだ過去をトゲにし切り刻む
すべてを見上げてた
あまりにも高すぎて首も疲れたんだ
確かに掴んだはずなのに
何をするも惨めなピエロみたいで
オレが何をした？わからねぇ
汚くも光る街 今日も星は見えない

未だこの場に佇んだまま
来るかもわからぬ明日を睨む

雨があがって映る虹は
どこに消えていってしまうのだろう
ひどく歪んだ 姿の自分も
たとえ儚くとも まだ消えたくは　ない

朽ちたモノばかり溜めこんで
やがて実らんと同じに落ちてゆく
耳に忍び込む声の波
幾度と押し寄せても 秘めるばかりだから
今気付いたのはひとつだけ
目の前に待つは何もない未来
もし知っているなら 教えてよ
どうしても最後だけ思い出せないんだ

あの時正しい方向 向いてたら
あの時その向こう側を見ていれば

耐えられないなら その心
忘れたい過去をトゲにし切り刻めばいい
心の痛みが作り出す
ありもしない幻だけ愛したまでさ

まだ終わりたくはないんだ
だからそのまま苦しみ抱いて
もう立ち止まらない 諦めない
誰にだってわからない明日があるのだから